マザーテレサ
ホームズ、今日の「とっておき話」の
ホームセンターからは・・・
マザーテレサと聞くと、「愛の奉仕者」とか「聖母
の生まれ変わり」などとの表現がいくつも用意される
最も敬愛され、世に知られたシスターでしょう。
確かにその通りですが、いくつかの彼女の自伝や語っ
た言葉からは、決して浮世離れした「聖人」ではなく、
現世を鋭く見据えたリアリストの性格が見つけられま
す。
マザーテレサの言葉から。
「ガンジーは、キリストのことを知った時、興味をい
だきました。しかし、キリスト信者たちに会って、
がっかりしたそうです。
キリストに近づこうとしている人たちにとって、キ
リスト信者たちが最悪の障害物になっていることが
よくあります。言葉だけきれいなことを言って、自
分は実行していないことがあるからです。人々がキ
リストを信じようとしない一番の原因はそこにあり
ます。」
(マザー・テレサ愛と祈りのことば より)
クリスチャンの方はきっとドキッとされた方が多いの
では、と思います。
なぜなら、親子関係、嫁姑関係など近しい人間関係で
悩むキリスト者は多く、ノンクリスチャンから見ると、
意外だったり、幻滅したりする事が多々ありますから。
・ ・ ・ ・
産経新聞に曽野綾子氏が掲載中の「透明な歳月の光」
というエッセイ、215回目は、「相手を見て物を言う
「お年寄りいじめ」テレサの祈り「愛」届け」とタイ
トルがつけられていました。
そこで、紹介されていたマザーの言葉。
「死にかけている人、障害をもつ人、心を病んだ人、
必要とされない人、
彼らは変装した神なのです。」
・・・これは効きますね〜。ホームで寝たきりの老人
に平気で暴言を投げつける介護者、年老いて何もでき
なくなった義父母を迷惑そうに世話する家族、
でも実はその人たちが「神」なら・・
果たしてそんな応対ができるでしょうか・・
「愛」は今や、われわれ日本に、いや世界にあふれて
います。愛をテーマにした小説、ドラマ、映画・・
曽野はマザーの「どこでも愛を広めましょう」という
言葉を紹介し、愛の大切さを訴えてこのエッセイをし
めるのかと思いきや、最後に、上記の言葉に続く次の
一行を紹介し、エッセイを閉じます。
「(どこでも愛を広めましょう)
まずはあなたの家族から」
慈愛とユーモアに富み、真にリアリスティックな目を
持っている二人のキリスト者にはただ脱帽であります。
(ここで、ユーモアあふれる曽野綾子氏のインタビュ
ー記事が読めます。)