韓国の潜在力に要注意
ホームズ、今日の「とっておき話」の
ホームセンターからは・・・
韓国の悲観的な見方をしましたが、一方でこういう主張もあることをお忘れなく。
朝鮮日報のコラムですが、タイトルは、ずばり「韓国は日本を追い越せる」です。
いつもの精神論かぁと思うなかれ。なかなか客観的に分析しているコラムですよ。
このコラムではまず「日本に追いつけないという結論はおかしい」という根拠を挙げていきます。
それは、
1 日本は人口が減り始めたのに対して、韓国はこのま
まのペースでも、2018年までは人口が増加する。
2 日本より以上の教育熱の高さ
3 経済の勢いを示す潜在成長率も、日本は2%台だが
韓国はいくら落ちたと騒ごうとも、その倍に当たる
4‐5%。つまり潜在力も意欲も韓国の方が上。
とここまではよく聞く自画自賛型の論旨です。
このコラムが優れているのはここからで、潜在力も意欲もある韓国が、なぜ日本に追いつけないという結論に到達しやすいのかという分析をしている点です。
それは・・・
「日本が善戦しているのは、「頼りになる政府」が あるからだ。日本政府が経済活動における意欲や成果を支える役割をうまく果たしたのだ。現在、日本の成長を支えている原動力は、言うまでもなく企業の国内投資だ。だからといって以前にはなかった「企業家精神」が突然息を吹き返したわけではない。日本の企業家たちはこれまでも確かなビジョンを持っていた。ただ今までは、それが米国や中国、東南アジアの方向を向いていたのだ。そのビジョンを国内に引き寄せたのは、政府だった。湿っぽい愛国心に訴えたりせずに、ただ労働規制、首都圏規制といった足かせを解いてやっただけだ。」と分析しています。
これに対し、韓国がダメなのは従来の日本とのしがらみにこだわり、経済を規制している諸問題への取り組みへ関心を示さないことだといいます。
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「皮肉なのは、こうした規制はすべて、過去に日本のシステムをそっくりまねて作った日本風の規制だということだ。現在日本が推進している教育改革も、過去に韓国がお手本とした古い日本式の規制を本家本元が廃棄していることを意味する。まるで、日本は「ナイキのシューズ」に履き替えたのに、韓国は「下駄」を履いて走っているようものだ。「これではあまりに不格好です」と、いくら指摘しても身じろぎもしない政府。盧武鉉だろうが誰だろうが、日本を追い越そうとするのにこんな政府では勝負にならない。」
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ナイキのシューズと下駄とはうまい比喩です。
そして韓国が日本に勝つためには、「日本が成功したシステムをまねた上で、それよりはるかに良いシステムを作らなければならない。」としたうえで、
「これは政府の役目だ。そのためには政府が変化するか、でなければ国民が政府を変えるのだ。」と、
現政府の限界を指摘しています。
感情的にならず分析した、こうした指摘を冷静に実行に移せば、韓国はまだまだ手ごわい隣国だと思いました。