2010年11月22日
官僚の操り政権
探偵ホームズ、今日の「とっておき話」の
ホームセンターからは・・・
現政権が官僚を抑えられなくなってきている、そしてそれは
国益にも絡んできているという事実。
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ロシアのメドベージェフ大統領が,北方領土・国後(くなしり)島を訪問するという確度の高い情報が菅直人首相や仙谷由人官房長官ら政府首脳に事前に伝えられなかったことが20日、分かった。政府関係者が明らかにした。
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これってどういうこと?
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今月1日の大統領による訪問直前の10月末、在モスクワの日本大使館から外務省欧州局に伝えられたが、菅首相らの耳には届かなかった。外務省から官邸に至る情報伝達ルートのどこかで握りつぶされた可能性がある。当時、菅首相と大統領はともにハノイに滞在。情報が伝われば日露首脳の直接交渉も可能だっただけに、日本側は訪問阻止の絶好機を逸したことになる。
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「外務省から官邸に至る情報伝達ルートのどこかで握りつぶされた可能性がある」・・・これって大問題でしょう。
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外務省内には9月の経緯を踏まえ、「今回も大統領は訪問しないのではないか」との雰囲気が強かった。結局、情報は菅首相や仙谷氏に伝わらず、大統領は1日、旧ソ連時代も含めロシア最高指導者として初めて北方領土に足を踏み入れた。
*9月の経緯:北方領土への大統領の訪問計画は9月下旬に表面化。前原誠司外相は同29日にロシアのベールイ駐日大使を外務省に呼び、訪問取りやめを要請。大統領はロシア極東のカムチャツカ半島まで来たが、「天候の悪化」を理由に引き返した。
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・・・観測憶測で重大事項を判断するのなら、外務省など不要だと思うが。それこそジャーナリストでもできる。
で、外務省の弁明はといと、
「(その当時首相はじめ政府は中国との関係修復に忙殺されていて、仮に)『大統領の国後島訪問は間違いない』との情報が伝わっていたとしてもロシア側に説得をはかる余裕はなかった。」・・・だとさ。
これはひどい。外務官僚(特にキャリア)は他の省庁に比べて人一倍プライドが高く、特権意識が強いと言います。(日本国民にとって、霞ヶ関で外務省ほど敷居の高い省はないですよ。嘘だと思うなら行ってみて下さい。)
まぁ、それも国益をかけて命をすり減らして頑張っているんだったらいいでしょう。
しかし、この人たちのほとんどはその情報を現地の新聞やネットから調査しているのにすぎず、007よろしく、身分がばれたら命も危ないような情報の収集はやりません、やったにしてもそうした太いパイプを年月かけて構築していくのはノンキャリアの人たちが大半です。
キャリアの大半は、大使や公使、各界の名士集めてパーティーを開き、それ飲めや食えやとやるのが仕事。ここからその実態が分かる。
しかし、今回のロシア大統領訪問を高い確度で情報を得ながら、官邸に知らせなかったというのは、担当者、直接の上司は当然ながら、前原大臣の責任も問われる大問題ですよ。
最近の事業仕分けでも、完全に官僚側が巻き返しにでているし、新たな族議員を抱え込んでいる。
もはや菅内閣、いや民主党に官僚を抑える力はありません。
参照記事
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露大統領の国後訪問情報は首相に伝わらず 説得の機会逸す (1/3ページ)
(2010.11.21 産経)
ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土・国後(くなしり)島を訪問するという確度の高い情報が菅直人首相や仙谷由人官房長官ら政府首脳に事前に伝えられなかったことが20日、分かった。政府関係者が明らかにした。今月1日の大統領による訪問直前の10月末、在モスクワの日本大使館から外務省欧州局に伝えられたが、菅首相らの耳には届かなかった。外務省から官邸に至る情報伝達ルートのどこかで握りつぶされた可能性がある。当時、菅首相と大統領はともにハノイに滞在。情報が伝われば日露首脳の直接交渉も可能だっただけに、日本側は訪問阻止の絶好機を逸したことになる。
日本固有の領土である北方領土への大統領の訪問計画は9月下旬に表面化した。北方領土問題への対応では強硬派で知られていた前原誠司外相は同29日にロシアのベールイ駐日大使を外務省に呼び、訪問取りやめを要請。大統領はロシア極東のカムチャツカ半島まで来たが、「天候の悪化」を理由に引き返した。
大統領の訪問計画は10月29日に再び浮上し、在モスクワ大使館は確実性の高い情報を外務省に上げた。このとき菅首相と前原氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議出席のため、ハノイに滞在。大統領とラブロフ露外相も10月30、31日、ASEAN関連の会合出席のため、ハノイにいた。
だが、外務省内には9月の経緯を踏まえ、「今回も大統領は訪問しないのではないか」との雰囲気が強かった。結局、情報は菅首相や仙谷氏に伝わらず、大統領は1日、旧ソ連時代も含めロシア最高指導者として初めて北方領土に足を踏み入れた。
ハノイ滞在中の菅首相は沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件以降ぎくしゃくした中国との関係修復を図ろうとしていたが、10月29日には温家宝首相との正式な会談がキャンセルされるなど、中国への対応で忙殺されていた。このため、外務省筋は「『大統領の国後島訪問は間違いない』との情報が伝わっていたとしてもロシア側に説得をはかる余裕はなかった」という。だが、官僚側が勝手に菅首相の事情を斟(しん)酌(しゃく)して、情報を伝えなかったのだとすれば、問題が残る。
菅首相は大統領訪問を受けて3日に一時帰国(7日に帰任)させた河野雅治駐露大使から報告を受けたが後の祭り。政権内の意思疎通と問題処理能力の欠如が問われる結果となった。
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露大統領の国後訪問情報は首相に伝わらず 説得の機会逸す (1/3ページ)
(2010.11.21 産経)
ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土・国後(くなしり)島を訪問するという確度の高い情報が菅直人首相や仙谷由人官房長官ら政府首脳に事前に伝えられなかったことが20日、分かった。政府関係者が明らかにした。今月1日の大統領による訪問直前の10月末、在モスクワの日本大使館から外務省欧州局に伝えられたが、菅首相らの耳には届かなかった。外務省から官邸に至る情報伝達ルートのどこかで握りつぶされた可能性がある。当時、菅首相と大統領はともにハノイに滞在。情報が伝われば日露首脳の直接交渉も可能だっただけに、日本側は訪問阻止の絶好機を逸したことになる。
日本固有の領土である北方領土への大統領の訪問計画は9月下旬に表面化した。北方領土問題への対応では強硬派で知られていた前原誠司外相は同29日にロシアのベールイ駐日大使を外務省に呼び、訪問取りやめを要請。大統領はロシア極東のカムチャツカ半島まで来たが、「天候の悪化」を理由に引き返した。
大統領の訪問計画は10月29日に再び浮上し、在モスクワ大使館は確実性の高い情報を外務省に上げた。このとき菅首相と前原氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議出席のため、ハノイに滞在。大統領とラブロフ露外相も10月30、31日、ASEAN関連の会合出席のため、ハノイにいた。
だが、外務省内には9月の経緯を踏まえ、「今回も大統領は訪問しないのではないか」との雰囲気が強かった。結局、情報は菅首相や仙谷氏に伝わらず、大統領は1日、旧ソ連時代も含めロシア最高指導者として初めて北方領土に足を踏み入れた。
ハノイ滞在中の菅首相は沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件以降ぎくしゃくした中国との関係修復を図ろうとしていたが、10月29日には温家宝首相との正式な会談がキャンセルされるなど、中国への対応で忙殺されていた。このため、外務省筋は「『大統領の国後島訪問は間違いない』との情報が伝わっていたとしてもロシア側に説得をはかる余裕はなかった」という。だが、官僚側が勝手に菅首相の事情を斟(しん)酌(しゃく)して、情報を伝えなかったのだとすれば、問題が残る。
菅首相は大統領訪問を受けて3日に一時帰国(7日に帰任)させた河野雅治駐露大使から報告を受けたが後の祭り。政権内の意思疎通と問題処理能力の欠如が問われる結果となった。